「いってらっしゃい」カテゴリーアーカイブ

[3/7] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「『蛍の光』、そして『仰げば尊し』は
 卒業式の定番ソングですけれども、
 他にも古くから卒業の歌があります。
 今日はそのお話です。」

~ ♪ 「卒業の歌」が流れてきます ~

今聞いていただいているのは
「卒業の歌」という名前の曲です。
昭和8年、当時の尋常小学校の
6年生用の音楽の教科書に登場しました。

この「卒業の歌」という曲ですけれども、
作詞作曲者が不詳でわからないそうです。

「賛美歌っぽいきれいな曲調ですね」

そしてこのとき、5年生用の音楽の教科書には
この歌が登場しました。

題名は「卒業生を送る歌」です。

~ ♪ 「卒業生を送る歌」が流れてきます ~

「今日おかけしているこの2曲は、
 昭和初期の曲ということもあって
 レコードなんですけれども、
 こういう古き良き唱歌、この貴重な音源をね、
 これから先もずっと残し続けて欲しいなって言いますか
 忘れ去られないで欲しいなっていうふうに思いました。」

今日は歌が長めに流れましたので、
お話はいつもより短かったです。

<「卒業の歌」の歌詞はこちらです>

<「卒業生を送る歌」の歌詞はこちらです>

[3/6] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「昨日お話した『蛍の光』と並んで
 よく歌われるのが『仰げば尊し』です。
 今日はそのお話です。」

~ ♪ 「仰げば尊し」が流れてきます ~

「蛍の光」が日本に登場したのは
明治14年のことでしたけれども、
この「仰げば尊し」はそれから3年後、
明治17年のことです。

翌年には、現在の東京藝術大学の卒業生を送る演奏会で
「仰げば尊し」が歌われました。

でも、この歌詞になるまでには
何人もの学者や作詞家の方々が試行錯誤して
かなりの時間がかかったんだそうです。

どうしてかと言いますと、先生のことを無理に
「恩師」と言わせるのは果たしていかがなものか
という議論があったからなんだそうです。

ここ数年、卒業式で生徒に「仰げば尊し」を歌わせるのは
学校側の強制だということで、
歌うことを拒否している学校が増えているんだそうです。

「仰げば尊し」が学校の卒業式で歌われないというのは
なんとなく寂しいですけれども、
先生と生徒さんの心が離れてきているからなんでしょうか。

「でも、学校ってたぶん社会に出る前の
 一番最初の同世代とか目上目下の他人との心の交流を
 ある意味学ぶ場所でもありますからね。
 こういう現象っていうのは寂しいなって
 ちょっと思うんですけれども、
 なんか純粋に『仰げば尊し』を歌えるような
 世の中になるといいですよね。」

<「仰げば尊し」について(ウィキペディア)>

<「仰げば尊し」のメロディーを聴いてみる>

[3/5] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「毎年この時期になると
 『あぁ、この人は卒業生なんだなぁ』
 と一目でわかる学生さんの姿が目に付きます。
 幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、
 そして専門学校からの卒業もあります。
 そんな卒業式のときに流れる歌には
 いろいろなエピソードがあります。
 今週はそんなお話をします。」

~ ♪ 「蛍の光」が流れてきます ~

卒業式のときに歌われる歌、初日の今日は「蛍の光」です。

この「蛍の光」の原曲はスコットランド民謡だと
よく言われていますよね。
原曲の題名は「過ぎし日」を意味する
スコットランド地方の方言です。

スコットランドの詩人ロバート・バーンズの作詞で、
詩の内容は友達との別れを歌ったものです。
古くからイギリスやアメリカで別れる人を見送る歌として
歌い継がれています。

日本では明治14年、日本最初の音楽の教科書
「小学唱歌集」というのに収められました。
日本語の作詞は当時の東京師範学校の
稲垣千頴(いながきちかい)さんによって行われました。

原曲は友達との別れを描いたものなのに
どうして「蛍の光」はこういう歌詞になったのでしょうか?

それは、当時の音楽教育が関係しています。
明治時代から始まった音楽教育は、
伝統的な日本音楽を捨てて西洋音楽を採用しました。
その西洋の唱歌に日本の歌詞をつけるとき、
教育的な歌詞が求められたために、稲垣千頴さんのような
国文学者の先生が歌詞をつけていたのだそうです。

現在、この「蛍の光」という曲は
2番までしか歌われていませんけれども、
もともとは4番まで歌詞があります。
その3番と4番の歌詞は軍国主義を意識させる内容のため、
第2次世界大戦が終わってからは歌われなくなりました。

「まぁ、歌詞の内容はともかくとして
 この『蛍の光』の曲調っていうのは
 ほんとに心寂しい気持ちになりますね。」

<「蛍の光」について(ウィキペディア)>

<「蛍の光」のメロディーを聴いてみる>

[3/2] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「よくお雛様を片付けるのが遅れると結婚が遅くなる
 っていうふうに言われてますよね。
 でも、これには特別に根拠はないんだそうですよ。」

 ~ ↓ 歌が流れてきます ~

 ♪
 あかりをつけましょぼんぼりに~
 おはなをあげましょもものはな~
 ごにんばやしのふえたいこ~
 きょうはたのしいひなまつり~

 <こんなメロディーです>

雛祭りといえばおなじみの歌ですけれども、
みなさんこの曲の題名ご存知ですか?

なんとなく「雛祭り」じゃないの?
とか思ったりしますけれども、
意外とみなさんご存じない方が多いそうです。

正解は・・・「うれしいひなまつり」
というタイトルなんだそうです。
作詞は詩人のサトウハチローさんです。

実は、サトウハチローさんは奥様と離婚された後
3人のお子さんを引き取られて、
どんな理由があるにしてもお子さんにとって
お母さんと離れ離れになるのは寂しいということで、
それで少しでも寂しさを紛らわせて欲しいという思いから、
サトウハチローさんはお子さんのために
当時としてはちょっと贅沢な雛人形を買いました。
そして、この歌を作詞されたのだそうです。

この「うれしいひなまつり」なんですけれども、
楽譜によっては同じ詞なのに作詞者の名前が
「山野三郎」と書かれていることがあるそうです。
これはサトウハチローさんのペンネームで、
同一人物なのでビックリしないでくださいね(笑)

この「うれしいひなまつり」の他にも
雛祭りに関する歌はいろいろありまして、
「ひなまつりの歌」という歌とか、
全部ひらがなで「ひなまつり」という歌とか、
逆に全部漢字で「雛祭」という、そんな曲もあるそうです。
みなさんご存知でしたか?

「私はあいにく『うれしいひなまつり』しか
 知らないんですけれども、
 最近ではこうした昔の文部省唱歌を集めた
 CDなんかも出ているそうですので、
 機会があったらぜひいろんな雛祭りソングを
 聴き比べてみてください。」

そして、今週最後の杏樹さんからのお言葉。

「小さいお子さんがいらっしゃるご家庭だけじゃなくてね、
 結婚前の娘さんがいらっしゃるご家庭でもね、
 ぜひ眠らせている雛飾りがあったら
 ちょっとたまには出してみて、
 なんかこう雛祭りをお祝いしてみるのもどうかななんて
 ちょっと思ったんですけれども
 いかがでしょうか?
 どうぞみなさん楽しい雛祭りをお過ごしください。」

いよいよ明日は雛祭り! \(^o^)/

[3/1] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「3月3日の雛祭りは桃の節句とも言います。
 古くから桃の花には災いなどを払う力がある
 というふうに言われていて、
 桃の木で作った弓矢は鬼を払うのに
 使われていたんだそうですよ。
 そんなわけで、今日は桃の節句のお話をします。」

女の子が生まれてはじめて迎える節句が初節句。
昔はお雛様は赤ちゃんの母方の実家から贈られるものでした。
そのときに家でお雛様をお迎えするのが市松人形。

この市松人形というのは衣装の着せ替えができる
日本の伝統的なお人形さんで、
だいたい40cmくらいで手足が動くものだそうです。

この市松人形は赤ちゃんの父方の実家から
贈られるものだったんですけれども、
最近はスポンサーはおじいちゃんおばあちゃんで
雛人形のセレクトは赤ちゃんの両親、
ママとパパにあるんだそうです。

今でも市松人形を用意してお雛様をお迎えする
というご家庭はあるのでしょうか。

桃の節句にははまぐりのうしお汁が欠かせませんけれども、
これにもちゃんとした理由があります。

はまぐりは対になっている貝殻を一度外してしまうと
他のどのはまぐりとも合いません。
昔から仲良き夫婦の象徴だったので
婚礼の披露宴などでははまぐりのうしお汁が出されました。

桃の節句に出されるうしお汁には
将来素敵な男性に巡り合えて、
そして幸せになりますように
という願いが込められているそうです。

白酒は体から邪気を払い体を清めるためのものだとされています。
そして、ひしもちは人の心臓を意味していて、
赤ちゃんの健康を願う親の気持ちの表れでもあるそうです。

ひしもちの白いところは雪の大地、
桃色は生命、緑色は木々の芽吹きを象徴していて、
この三色のお菓子を食べることで
自然のエネルギーを授かって健やかに成長できる
という意味が込められているんだそうです。

「なるほどお雛様というのはおじいちゃんおばあちゃんから
 贈られるものだったんですね。
 私は自分で買う気マンマンでしたけれども(笑)
 今年初節句を迎えるご家族のみなさんは
 幸せな女の子になるように願いを込めて
 お迎えしてください。」


<桃の節句の由来>

↓ こんなの見つけました。 (^o^)/

<雛人形を作ってみよう!>

[2/28] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「同じ雛人形でも、お家の中に飾るものと
 川や海に流すものがあります。
 いわゆる流し雛と言われているものなんですけれども、
 今日はそのお話をしたいと思います。」

雛祭りはもともと3月3日の節句の行事ですけれども、
その昔、人の形をした紙の人形で体をなでて、
それを川に流すことで厄払いをしていたそうです。
自分の身代わりの人形がすべての厄とか災いを
背負ってくれるというわけなんですね。

この流し雛の風習が宮廷での人形遊び、
ひいな遊びへと発展して雛祭りになりました。
つまり、流し雛が先にあった風習だったんですね。
今では女の子が生まれたら無事に大きく育つことを願って
小さな人形を飾るお祭りになりました。

今でも全国各地に流し雛の風習が残っており、
東京でも1986年から「江戸流し雛」
というのが始まったそうです。

お願い事を託されたお人形さんが隅田川を
ゆっくり流れていく景色というのは
江戸の情緒たっぷりなんだそうです。
今年は2月25日に行われたそうです

このときに使われる雛人形というのは
水に溶ける性質を持っていて、
特殊な素材でできているんだそうです。
とはいえ、やはりちゃんと回収はするそうです。

京都では毎年春の訪れとともに3月3日の桃の節句に
下鴨神社の境内を流れるみたらし川というところで
その流し雛の行事を行うそうです。

和紙で作った着物を着た人形に
願い事をこめて流すそうなんですけれども、
こちらは下流付近でちゃんと網ですくって回収するそうです。

「私は流し雛を見たことないんですけれども、
 ぜひ見てみたいって思いますよね。
 よく嫌なことがあったときとかにね、
 水に流すって言葉がありますけれども、
 昔から日本では災いなどを水に流すっていうことで
 この水に流すっていう言葉があるそうですよ。
 ねぇ、勉強になりますね~」

はい、勉強になりま~す! (^o^)/

<各地の流し雛についてはこちらをご覧ください>

[2/27] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「時代とともに雛飾りもどんどん豪華になっています。
 一番上の段にお内裏様とお雛様がいるのは
 もう皆さんご存知だと思いますけれども、
 それ以外の段に何が飾られているのかと聞かれると
 すぐにパッと浮かんでこない方も多いのではないでしょうか?
 そんなわけで今日はですね、
 雛人形のお飾りのお話をしたいと思います。」

まずは主役のお二人から。
歌では「♪お内裏様とお雛様」という歌詞ですが、
正式にはお内裏様は男雛(おびな)、
お雛様は女雛(めびな)と呼ぶそうです。

一番上の段には男雛と女雛が並んでいますが、
向かって左側にいるのが男雛、そして右側が女雛です。

二段目には三人官女が座ります。
この三人官女というのは、男雛と女雛の
身の回りの世話をする人たちのことを言います。

三段目は五人囃子(ごにんばやし)。
五人囃子は歌に出てくるのでイメージがわきますね。

四段目は随身(ずいしん)といって、
貴族など位の高い人が外出をしたときに付き添う人のことで、
向かって右側が左大臣、そして左側が右大臣
というように並びます。
左大臣はお年を召している方、逆に右大臣は若者なのだそうで、
よく見たらそういうお顔をしているのではないでしょうか?

五段目には仕丁(しちょう)が並びます。
この仕丁というのは宮廷で雑務をする人たちのことです。
この仕丁は3人います。
左側から泣いている顔、笑っている顔、怒っている顔
をしている3人が並んでいます。
よく泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸とか聞きますよね。
その仕丁の隣には、向かって左側に橘(たちばな)、
向かって右側には桜の木があります。

六段目には食器とか、お茶の道具とか、
タンスとかお化粧道具とかが並び、
七段目には御駕籠(おかご)とか
御所車(ごしょぐるま)を置くそうです。

「こうしてね、改めて頭の中を整理してみると
 なるほどそうだったかもしれないという感じがしますよね。
 昔、雛壇って見かけるとほんとに楽しくて
 ワクワクしたものですけれども
 最近はやっぱりお家の関係でね、
 七段飾りとかは難しいかもしれませんけれども、
 もしコンパクトな七段飾りとかがあると
 ぜひ買ってあげたいと思いますよね。
 私もそう思います、女の子がもし生まれたら(笑)」


余談ですけど、
私は男なので雛飾りの知識がほとんどなくて、
用語とか調べるのがたいへんでした・・・ (^_^;)

でもほんと、いろいろと勉強になりました。 (^o^)/


<雛人形の飾り方~七段飾り編~(人形の久宝堂さんのHP)>

<雛人形の飾り方(真多呂人形さんのHP)>

[2/26] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今度の土曜日、3月3日は雛祭りですね。
 女の子がいるご家庭ではもうすでにお雛様を
 飾ってらっしゃるところもあるかと思います。
 そこで、今週は雛祭りのお話をしたいと思います。」

雛祭りが行われる3月3日は、5つある節句の中で
2番目の「上巳(じょうし)の節句」にあたります。

約1000年前、平安時代の中頃、
日本ではこの日に無病息災を願う行事が行われていました。
陰陽師を呼んで天と地の神様にお祈りしたり、
季節の食べ物をお供えしたりしていました。

この頃上流階級の女の子の間では
「ひいな遊び」というのが行われていました。
この「ひいな」とはお人形のことです。
紙などで作ったお人形さんを使って
今でいうおままごと遊びをしていたんだそうです。

この無病息災を願う行事とひいな遊びが
一緒になったのが雛祭りの始まりだと言われています。
でも、この雛祭りが今のように女の子のお祭りになったのは
世の中が平和になった江戸時代になってからだそうです。

1629年、京都御所では盛大な雛祭りが行われました。
やがて雛祭りの習慣は一般庶民の間にも広がって、
さらに女の子の誕生を祝う初節句の風習も生まれて
雛祭りはますます盛んになっていきます。

明治時代になってから政府がお節句の行事を
すべて禁じてしまったために
雛祭りも行われない時期があったそうですが、
また復活して、今でも全国各地で盛んに行われています。

雛祭りに飾られる雛人形には、
生まれた子供が健やかで優しい女性に育つように、
そして、災いが降りかかったりしませんように、
そして、良縁に恵まれて幸せになりますように、
そんなあたたかい願いをこめて
ご両親が飾ってくれるんですね。

<今日は楽しい雛祭り~♪>

[2/23] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今日お話する主人公は、目が不自由になって
 1年経ったスーザンという女性です。
 そんなスーザンを支えたのは
 軍人で夫のマークの見えない愛でした。
 今日はそのお話をします。」

視力を失ってからスーザンの心は
すっかり閉ざされ、苛立ちの毎日でした。
それでも夫のマークの励ましもあって、
スーザンは仕事に復帰する決心をしました。

でも、問題はどうやって毎日職場に通うかでした。
以前はバスを使っていましたが、一人では無理なので
マークが毎日車で職場まで送り迎えをしていました。

でも、しばらくしてマークは
このままではお互いによくないと気づきました。

「自分一人でバスに乗ることを覚えないとダメだ」

とスーザンに言ったところ、スーザンは

「私は目が見えないのよ!
 あなたはもう私の面倒を見るのが嫌になったのね。」

と怒り出してしまいました。

それでもマークは心を鬼にして
スーザンにバスに乗ることをすすめて、
その代わりに一人で乗れるようになるまでは
毎日一緒にバスに乗る約束をしました。

それから2週間、マークは毎日スーザンの
送り迎えをしながら新しい環境に慣れさせました。

やがてスーザンに笑顔が戻り、
ある日スーザンは

「翌週から一人でバスに乗ってみる」

と言いました。

月曜日の朝、スーザンは一人で出勤していきました。
スーザンはもう一人でもちゃんとバスに乗ることができました。

そして迎えたその週の金曜日の朝、
スーザンはいつものようにバスに乗りました。
バスを降りようとしたとき運転手さんが言いました。

「あんたはいいねぇ」

不思議に思ったスーザンは運転手さんに聞きました。

「どうして『いいねぇ』なんて言うんですか?」

「だってあんたみたいに大切にされて守られていたら
 さぞかしハッピーだろうなって思ってさ」

「どういう意味なの?」

「今週ずっと毎朝ハンサムな軍人さんが
 通りの向こうに立ってあんたが
 バスを降りるのを見守っていたんだよ。
 あんたが無事に通りを渡って
 オフィスの建物に入っていくのを確かめていたんだ。
 そのあと彼は君にキスを投げて
 小さく敬礼をして去って行った。
 あんたは本当に幸せな女性だよ。」

その話を聞いた瞬間、幸せの涙がスーザンの頬を伝わりました。


「というわけで、今週は心温まるお話をお届けしました。
 どのお話にも私は胸がいっぱいに
 なってしまいましたけれども、
 みなさんはいかがでしたでしょうか?」

ほんとに今週のお話は全部よかったですね。
いつかまた心温まるお話特集をして欲しいです。 (^o^)/

[2/22] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「人は皆、この世に生まれた以上誰もが平等です。
 でも、実際にはまだまだ人種差別や偏見があります。
 今日は人種差別の中起こったある出来事のお話をします。」

これは南アフリカ・ヨハネスブルグと
イギリス・ロンドン間を結ぶ
ブリティッシュ・エアウェイズの
フライトで実際にあったお話です。

中年の白人女性が、黒人の男性の
隣の席を割り当てられました。
明らかにこれに不満を持ったその女性は
フライトアテンダントを呼びました。

「お客さまどうかされましたか?」

「これを見てわからないの?
 私は黒人の隣に座らされているのよ。
 納得がいかないわ。
 他の席と取り替えてちょうだい!」

興奮気味に話す女性にフライトアテンダントは

「落ち着いてください。
 このフライトは満席だと思いますが、
 他の席が空いているかどうか調べてまいります。」

というふうに答えました。

そして、数分後に戻るとその白人女性に言いました。

「お客様、残念ですが私の予想通り
 エコノミークラスには空席はございませんでした。
 機長に伺いましたところ、ビジネスクラスも満席です。
 でも、ファーストクラスに1つだけ席が空いておりました。」

それを聞いた白人女性は何かを言おうとしましたが、
それを遮るようにフライトアテンダントは続けて言いました。

「エコノミークラスからファーストクラスに席を移すのは
 当社としては異例のことですが、
 機長はお客様をこれほど失礼な方の隣に座らせるのは
 言語道断だと申しております。」

そして、フライトアテンダントは
隣の黒人の男性に向かって言いました。

「そういうことですので、もしよろしければ
 お荷物をまとめてファーストクラスにお移りください。」

その瞬間周りの乗客たちはビックリしていましたが、
すぐにみんな立ち上がって拍手喝采を送りました。


今日のお話はとってもおもしろかったです。
こういうお話、大好きです。 (*^_^*)