[3/30] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「現在、世界最長の橋は
 日本にある明石海峡大橋ですけれども、
 今のところこれを上回る長さの橋というのは
 誕生する予定がないんですけれども、
 実はつい最近まで計画があったんだそうです。
 今日はそのお話をしたいと思います。」

明石海峡大橋は橋げたを支える塔と塔の間の距離が
1991mあるというお話をしましたけれども、
ところがこれをはるかに上回る3300mもの
吊り橋の計画があったそうです。

それは、イタリア本土とシチリア島を結ぶ
メッシーナ海峡にかけられる予定だった
メッシーナ海峡大橋です。

複線の鉄道とその両脇に片側2車線の道路が作られて
鉄道と道路が併用する橋としても
世界で最長になる予定だったんだそうです。

計画では来年の2008年から工事が始まって、
2012年には完成する予定だったんだそうです。
そして、日本の企業もこの建設計画に参加していたそうです。

ところが、なぜ工事を目前にして中止になってしまったのか?

これは去年の5月に誕生した新しい政権が
財政赤字の削減に向けて
公共工事の計画の見直しを進めたからなんです。
その中にメッシーナ海峡大橋の建設も
含まれていたということです。

そして、最終的には去年の秋、
政府から正式に建設計画の中止が発表されました。

その中止の理由として、
 ・膨大な予算
 ・地震の危険性
 ・マフィアの関与
などがあげられたんだそうです。

「ということで、今週は世界の橋のお話を
 させていただきましたけれども、
 私も何回か明石海峡大橋を渡ったことがある身として
 この吊り橋が世界一だったとはほんとに知らなくて、
 なんか妙に感慨深いんですけど(笑)。
 私だけでしょうか、
 いや、きっと兵庫県のみなさんもうれしいですよね。
 兵庫県だけじゃないでしょうけど、
 うれしいですよね。
 いつかきっとゴールデンゲートブリッジも
 見てみたいなぁという、
 そんななんかロマンがある橋、
 私にとってはなんかロマンがあるんですけれども、
 そんな橋のお話をしました。」

<メッシーナ海峡大橋(ウィキペディア)>

<世界の橋のデータベース>

[3/29] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「♪ ロンドンブリッジ・イズ・フォーリン・ダウン
 っていう歌で世界的に有名な橋といえば
 ロンドン橋ですけれども、
 今日はそのロンドン橋のお話をしたいと思います。」

ロンドン橋はロンドン市内を流れる
テームズ川にかけられた橋です。
歴史は古くて、今から1600年以上も前に
かけられたと言われています。

今ではテームズ川にはロンドンだけでも
10以上もの橋がかかっていますけれども、
1750年にウエストミンスター橋ができるまで
ロンドン橋が唯一の橋だったんだそうです。

でも、このロンドン橋、最初は木造の橋だったので
何度も洪水で流されたり戦争で燃やされたりして
そのたびにかけ直されていたそうなんです。

やがて木造に代わって石造りの橋ができると
火事とか洪水の心配もなくなって、
14世紀には約300mのロンドン橋の上に
130ものお店や家が建ち並んでいたんだそうです。

それが最終的に撤去されるまで
400年間も橋の上にはお店とか家が
ぎっしりと並んでいたんだそうです。
今からは想像つかないですね。

ロンドンの交通量が増えると
橋が少しずつ沈み始めたのだそうです。
そこで、それを補強するために
橋をかけ替えることになりました。

そして、5年の歳月をかけて
1973年の3月に現在のロンドン橋が完成しました。

古いロンドン橋ですけれども、
これは壊されずに競売にかけられて
アメリカの実業家が240万ドルで買い上げて、
今その橋は修復されてアリゾナの湖にかけられているそうです。
大切にされているんですね。

「この有名なね
 ♪ ロンドン橋落ちた落ちた
 という歌がありますけれども、
 これはよく観光地でもありますね
 タワーブリッジの青くて開閉する橋のことなのかななんて
 思ってらっしゃる方も多いかと思うんですけれども、
 そうではなくて
 ロンドン橋が落ちたっていうのは、
 戦争で燃やされたり洪水で流されたり
 ということで何度も何度も落ちたということで、
 タワーブリッジとは違う、2、3本手前にね、
 国会議事堂側にある橋なんですよ、ロンドン橋って。
 なので開閉ができた橋ではないんですね。
 私はロンドンにいたときも
 『あれ~、ロンドン橋って2本あるんだ』
 って思ってたことがあったので、
 ご存知じゃない方もいらっしゃるかなと思って
 今日はお話しました。」

<ロンドン橋(ウィキペディア)>

<タワーブリッジ(ウィキペディア)>

<『ロンドン橋』のメロディーを聴いてみる>

↑ タワーブリッジの写真が使われていますね (^ム^)

[3/28] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「世界で一番美しいと言われている橋が
 アメリカにあります。
 サンフランシスコのシンボルでもある
 ゴールデンゲートブリッジがそれです。
 日本では金門橋とも言われています。
 今日はその橋のお話をします。」

1930年代、アメリカは
不況の真っ只中にありました。
そこで当時のルーズベルト大統領は
景気を活性化する手段の一つとして
長くて大きな橋の建設を進めました。

サンフランシスコでは2つの橋の計画が持ち上がりました。
1つはサンフランシスコとオークランドの約13.5kmを結ぶ
サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ、
そしてもう1つはサンフランシスコ湾と太平洋をつなぐ
ゴールデンゲート海峡にかかるゴールデンゲートブリッジです。

どちらの橋も1933年に工事が同時に始まりました。
サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジは
工事開始から3年後に、
そしてゴールデンゲートブリッジは4年後に完成しました。

ゴールデンゲートブリッジは全長が約2.8kmで
長さはサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジよりも
短いのにもかかわらず完成が1年遅れました。

それには理由がありました。
実はこのゴールデンゲート海峡というのは潮の流れが速くて、
さらにこの付近は霧の多い天候だったんだそうです。
しかも両側の岸の地形が複雑なために
橋をかけるのには条件が適していなかったんですね。

そのために建設不可能な橋とまで
呼ばれていたそうなんですけれども、
多くの方々の汗と苦労の結果完成したというわけです。

この名前こそゴールデンなんですけれども、
実際に橋の色は濃いオレンジ色をしています。
このオレンジ色は海の青さとか波の白さに
とても映えるということで、
その下をフェリーが通り過ぎる景色というのは
もうまさに世界で一番美しい橋だな
というふうに言われているそうです。

「橋にね、歩道があるんですって。
 で、風のない日には40分ほどで
 歩いて渡ることもできるんですって。
 但し、さきほども申し上げたとおり
 霧が多いということなので、
 橋が霧に隠れてしまうことも多いんだそうですけれども、
 ちょっとゴールデンゲートブリッジは
 1回見てみたいと思って。
 気分的にも歩いて渡ってみたい気もありますけれども
 なんせ私はとってもとっても高所恐怖症なので(笑)
 あぁ無理だろうなぁ、まぁ遠くから見たいなぁっていう、
 これはカリフォルニアに1回行ってみたいっていう夢です。」

<ゴールデンゲートブリッジ(ウィキペディア)>

<サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ>

[3/27] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「昨日は世界一の吊り橋、日本にある
 明石海峡大橋のお話をしましたけれども、
 この明石海峡大橋についで長いのがデンマークにある
 グレートベルト・イースト橋という橋です。
 今日はそのお話をします。」

デンマークは島国です。
ユトランド半島から東にフュン島、
そして首都のコペンハーゲンがあって
国の半分の人たちが住んでいるシェラン島が並んでいます。
さらにその先を行くと海峡を挟んでスウェーデンがあります。

これらの島々を橋でつなぐプロジェクトが
20世紀後半に進められました。
ユトランド半島とフュン島を結ぶルート、
リトルベルトは1980年代に
橋が架けれられたそうです。

そして、今度はフュン島とシェラン島の間に
橋を架けることになりました。
ただ、この2つの島の海峡の長さというのが
18kmもあるそうで、1本の橋でつなぐことは難しくて、
海峡の中央にちょうどあった小さな島を境に
西と東に分けて2つの橋を架けることにしたんだそうです。

フュン島からシェラン島に向かって架けられたのが
グレートベルト・ウエスト橋、
そして逆にシェラン島のほうから
フュン島に向かって架けられたのが
グレートベルト・イースト橋とうことで、
中でもグレートベルト・イースト橋は
橋げたを支える塔と塔の間の距離が1624mということで、
明石海峡大橋の1991mにつぐ世界第2の長さです。

今パッと聞いてもたぶん皆さん
想像ができないと思いますけれども、
ちょっと世界地図なんかで見ていただくと
「あっ、なるほど!」と感じられると思います。

「デンマークとスウェーデンの間に2つ島があって、
 橋がここに欲しいんだなというのがすごく良くわかるので、
 ちらっと地図見てみていただけると
 わかりやすいんですけれども。」

<デンマークの地図はこちら>

当初は1997年に完成予定で、
その時点では世界1位の長さを誇る
吊り橋になる予定だったんですけれども、
工事が遅れてしまって、
完成したのが98年の6月のことでした。
その前に明石海峡大橋が1998年の4月に、
2ヶ月前にできてしまったものですから
グレートベルト・イースト橋は
世界一の座にはつくことはできなかったと、
そういう橋なんですね。

でも、この橋のおかげで移動時間が短縮されて
デンマークの産業の発達に大きく貢献したということです。

<デンマーク(ウィキペディア)>

<グレートベルト・イースト橋>

[3/26] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「去年の春、日本の橋のお話をしたことがありますよね。
 そのときは日本の三大名橋の、東京の日本橋、
 山口県にある錦帯橋、あと長崎県の眼鏡橋、
 きれいなね、橋のお話をしましたけれども、
 今週は世界の橋のお話をしたいと思います。」

まず、世界で一番長い橋っていうのは
どこの国にある橋だと思われますか?

実は、世界一長い吊り橋というのは
日本にある明石海峡大橋なんです。

神戸市の垂水区と淡路島の淡路市にかかる
全長3911mの大きな大きな橋なんですけれども、
橋げたを支える塔と塔の間の距離というのは1991mで、
これが世界一を誇るんだそうです。
さらに、海面からの高さが282.8mもありまして
こちらの高さも世界一なんだそうです。

「ねぇ、なんかすごく名誉なことですよね。
 妙にうれしかったりするんですけれども(笑)」

さきほど橋げたを支える塔と塔の間の距離が
1991mというふうにお話しましたけれども、
当初の予定では1990mだったんだそうです。

では、なぜ1991mになったのかと言いますと、
これは95年に起きた阪神淡路大震災の影響で地盤がずれて
1mの距離ができてしまったんだそうです。
それで1991mということになって。

それ以外はあの大きな地震でも大きな被害もなくて、
日本の橋の技術の高さというのが証明されました。

明石海峡大橋を知り尽くしたツアー・リーダーが
橋の技術や歴史を紹介したり、
海の上50mの管理通路を通ったりしてエレベーターに乗って
高さ282mのところで見下ろすことができるという
明石海峡大橋ブリッジワールドというツアーがあるそうです。

「それはそれは怖そうですけれども、
 高いところお好きな方はぜひこの春休み
 行ってみてください。」

<明石海峡大橋(ウィキペディア)>

<明石海峡大橋360度スクロール>

<明石海峡大橋ブリッジワールド>

[3/23] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「私の出身地神戸には、神戸っ子にとって
 とっても身近な動物園、
 神戸市立王子動物園があります。
 ここにはジャイアントパンダの
 コウコウとかタンタンをはじめ、
 約160種800もの世界の動物たちがいます。
 というわけで、
 今日は神戸の王子動物園のお話をしたいと思います。」

平成7年1月17日、
神戸をはじめ関西の人たちにとっては
絶対に忘れることのできない日です。
たくさんの人が亡くなって多くの被害を出した
阪神淡路大震災が起きた日です。

この神戸の王子動物園も激しい揺れが襲いました。
象とかライオン、トラなどたくさんの猛獣がいる
動物園ということで、もし建物が壊れたり、
動物が逃げ出したり怪我をしたらということで、
震災当日の朝、関係者のみなさんは
真っ先に動物園に駆けつけたそうです。

壊れている建物はないか、
逃げ出したり怪我をしている動物たちはいないか、
不安な気持ちで園内を確認したところ
幸いにも大きな被害はなかったんだそうです。

地震が起きた瞬間それぞれの動物たちは
一番安全だと思う場所にいたんだそうです。
例えば、コアラの場合は木の高いところに
登ったまま降りてこなかったり、
アシカやカバは水の中から上がってこなかったり、
猿などは数匹で集まって寄り添っていたんだそうです。

その後の一番の苦労というのは、
やっぱり動物たちの餌とか水の確保。
そんなときに京都など近くの動物園が
車で餌を運んでくれたんだそうです。

「そうですよね、やっぱり壊れた街とか
 被災した人たちのことばかりを心配していて、
 王子動物園のことを私は忘れていましたけれども、
 ほんとに王子動物園って
 小さいときからよく連れて行ってもらってね、
 小学校からも遠足で行ったり、
 もうほんとにことあるごとに連れて行ってもらった
 思い出深い動物園なんですけれども。
 この今王子動物園にいるパンダの
 コウコウとタンタンなんですけれども、
 このパンダのコウコウという男の子の
 名前の由来なんですけれどもね、
 復興の「興」、神戸の「神」、幸福の「幸」、
 六甲の「甲」、神戸港の「港」ということで、
 震災後に日本にやって来たパンダということで
 神戸の人たちの願いが込められた
 名前をつけたんだそうですよ。
 そんなわけで、
 今日は神戸の王子動物園のお話をしました。」

<神戸市立王子動物園のHP>

王子動物園は桜の名所でもあるんですね。 (*^_^*)

[3/22] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「動物園のことを日本語で「動物園」という呼び名で
 最初に日本に紹介したのは福沢諭吉で、
 幕末の頃だったそうです。
 ちなみに、動物園というのは英語で「zoo」ですけれども、
 今日はそのお話をしたいと思います。」

英語で動物園を示すこの「zoo」という言葉ですけれども、
もともとは・・・(長いですよ~)

The gardens and menagerie of the Zoological Society of London

というふうに言われていたんだそうです。

この「menagerie」というのは見世物用の動物の群れとか
動物のコレクションとかという意味があったり、
「Zoological」というのは動物学、
そして、「Society」は集団などの意味があり、この
The gardens and menagerie of the Zoological Society of London
がロンドン動物園を示す固有名詞だったんだそうです。
長いですよね。

それが「the Zoological」という言葉になって、
子供たちによってそれが「zoo」というふうに省略されて
結果的に動物園を示す普通名詞になったと。
知らなかったですね。

この週末
The gardens and menagerie of the Zoological Society of London
に行かない?
って言ってたんでしょうね、昔は。
大変なことです。

ロンドン動物園というのは、
ロンドン市内のリージェント・パークの中にある動物園で、
1828年に誕生しました。

でも、もともとは動物の研究のために
動物を集めることが目的で作られたそうです。
現在は650種類以上の動物がいるとのことです。

そんなロンドン動物園ですけれども
世界的な注目を集めたのが2年前の夏、
何があったかみなさんご存知ですか?

「私は知らなかったんですけれども、
 人間動物園と題しまして男女のボランティアの方が
 期間限定で動物のように展示されたんですって。
 地球の生態系における人の重要性を
 伝えるのが目的だということで。
 写真を見る限りですね、かなりユニークです。
 数名の男女が水着に近いような姿で
 仲良さそうに過ごしているんですよ、普通に。
 なんかすごくユニークだな~って、
 自由な発想があるイギリスならではなんだろうなって
 いう気がすごくしますけれども。
 そんなわけで、
 今日はロンドン動物園のお話をしました。」

<ロンドン動物園(ウィキペディア)>

<人間動物園(Tomotubby’s Travel Blog)>

[3/21] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「日本で一番古い動物園は、
 昨日お話しました東京の上野動物園です。
 開園以来100年以上にわたって訪れる人の数は
 全国1位を記録していましたが、
 その上野動物園の記録を抜いた動物園が
 実は北海道にあるんですね。
 今日はその動物園のお話をしたいと思います。」

上野動物園を抜いて全国1位の入園者数を記録したのは、
北海道の旭川にあります旭山動物園です。

人気では1位2位を争うパンダもコアラも
旭山動物園にはいないんですけれども、
それでも入園者数ナンバー1を達成したことから
「奇跡の動物園」というふうに言われました。

昭和26年、1951年に
北海道では初めての動物園、
札幌市丸山動物園というのが開園しました。

その後、帯広にも動物園ができると
ぜひ旭川にもという声が上がって、
昭和42年の夏にこの旭山動物園が誕生しました。

最初は年間40万人だった入園者数は
旭川市の人口増加とともに増えていって、
昭和58年には約60万人にもなったんだそうです。

でもその後、動物が病気で死んだりしたのをきっかけに
入園者数がどんどん落ち込んで、
平成8年には26万人まで落ち込んでしまったそうです。

一時は動物園の存続も危ぶまれたそうですが、
ペンギンの水中トンネルとか、
オランウータンの空中散歩とか、
アザラシの円柱水槽とか、
それまでの動物園にはなかった斬新なアイデアが評判を呼んで
ついには上野動物園を上回る入園者数を記録しました。

大切なのは動物の命を伝えること、
いかに動物たちの生き生きとした姿を見せられるか、
これが旭山動物園の原点なんだそうです。

「今年1月だけで旭山動物園を訪れた人の数は約11万人、
 雪の中なのにね、すごいですね。
 去年の夏は232万人もの人が訪れたということなので、
 ねぇ、この232万人の中の4人はうちの家族です(笑)
 去年の夏行ったんですけれども、
 ほんとに素敵な動物園で、
 それぞれの動物の生態を教えてくれて、丁寧に、
 見せてもらえるんですよ。
 オランウータンとかもね、
 私はもう大ファンになってしまって
 大好きな動物になったんですけれども、
 現在は約140種類、680の動物たちが
 元気に暮らしているという動物園なので、
 もし機会がありましたらぜひ訪れてください。」

<旭山動物園公式ホームページ>

↑ いろんな動物を見ることができますよ~ (*^_^*)

[3/20] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「昨日は世界で一番古い動物園、
 ウィーンにありますシェーンブルン動物園
 のお話をしました。
 それでは、日本で一番古い動物園っていうのは
 いったいどこでしょうか?」

日本にはいったいどれぐらいの数の
動物園があると思いますか?

日本動物園水族館協会に登録されている
動物園の数というのは全部で91だそうです。
地方別に見ますと、
一番多いのは関東地方で全部で24、
逆に一番少ないのは東北地方で3つということです。
一番多いのは関東地方なんですね。

そんな中、日本で一番古い動物園というのは
やっぱり東京にある上野動物園なんだそうです。
開園したのが明治15年ですから、
125年前に開園しているんですね。

昭和6年、1931年に
日本で初めて猿山が登場したそうです。
この猿山の登場で、ボス猿の存在とかサルの習性とかが
私たちにもわかるようになりました。

翌年には園内に日本で初めて動物病院も誕生しました。

第二次世界大戦の時は食糧不足や脱走を心配して
多くの動物たちの命が奪われるという悲劇もありました。

戦後になりますと、上野動物園水族館も開園したり、
昭和32年には日本で初めてのモノレールが
園内で運行を開始したそうです。

そして、昭和47年には中国から
有名なパンダのカンカンとランランがやってきました。
あれは昭和47年のことだったんですね。
このとき連日たくさんの人がパンダを見ようと
上野動物園に来たそうです。

今パンダといいますと、
オスのリンリンが1頭だけいるそうです。
彼の年齢は21歳。
動物園で飼育されているパンダというのは
だいたい14年以上生きていることは珍しいそうなので、
リンリン君は頑張っていますね。
長生きして欲しいですね。

現在、上野動物園にはおよそ500種類、
2800頭以上の動物たちがいるそうです。

上野動物園が開園したのが本日の3月20日なんです。
その日を記念して、毎年開園記念日は無料で入れるそうです。

「なので、もしね、チャンスがあれば
 この春休みぜひいらしてください。」

ちなみに開園記念日の今日以外には、
5月4日のみどりの日だったり、
10月1日の都民の日も入場無料で開放しているそうです。

「近くてね、いつでも行けると思うと
 なかなかいけないものなので、
 ここはひとつみなさんいかがでしょうか?」

そう言われてみると、私も東京にいながら
もう何年も上野動物園には行っていません・・・。

<上野動物園(TokyoZooNet)>

<王子動物園と上野動物園のパンダたち(パンダ館)>

[3/19] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「そろそろ春休みの季節ですね。
 お子さんやお孫さんを連れて
 あさっての21日、春分の日とか週末に
 動物園に行かれる予定を立ててらっしゃる方も
 いらっしゃるかもしれませんね。
 そこで、今週は動物園のお話をしたいと思います。」

まず1日目の今日は、
世界で一番古い動物園のお話をします。

オーストリアのウィーンにあるシェーンブルン動物園が
今も残っている世界で一番古い動物園です。
この動物園は歴史的建物のシェーンブルン宮殿の中にあります。

ちなみにシェーンというのは「美しい」という意味で、
ブルンは「泉」の意味なんですって。
だから、美しい泉の宮殿の中にある動物園です。

このシェーンブルン宮殿はハプスブルク家の建物で
17世紀の終わりに建てられました。
宮殿や庭園を含むすべての施設は1996年に
ユネスコ世界文化遺産に指定されました。

この宮殿の庭園にあるシェーンブルン動物園は
1752年に建てられました。

時の皇帝フランツは、
ヨーロッパ各国から送られたり、
インドやアフリカの調査隊が連れて帰ってきた
動物たちを集めてこの動物園を作りました。

皇帝フランツが亡くなった後は女帝のマリア・テレジアが
この動物園の主人になるんですけれども、
普通、動物園は動物のおりを
人間が歩きながら見てまわりますよね。

でも、このシェーンブルン動物園は
中央のパビリオンから周囲にある動物のおりを眺める
という構造になっているそうです。

「だからイメージとしてはあれでしょうね、
 ドーナツの中の円の中に人間がいて
 まわりが動物園だってことなんだと思うんですけれども」

動物は世界中から集められたもので、
その動物たちを世界の中心を意味する
パビリオンから見渡すという感じで。

このマリア・テレジアですけれども、
毎朝パビリオンで朝食をとりながら
動物たちを眺めるのが日課だったそうです。

現在、この動物園は市民にも開放されていて、
今でも年間100万人以上の方が訪れるそうです。
マリア・テレジアが朝食をとっていたパビリオンは
今はレストランになっているとのことです。

「ねぇ、なんか贅沢な朝食ですよね。
 私も動物が好きなので、こんな、
 朝食をとりながら動物が眺められるなんて、
 なんて素敵な動物園だろうと思います。」

<シェーンブルン宮殿(ウィキペディア)>