[11/30] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「これまで日本でノーベル賞を受賞された方は
 全部で12人いらっしゃいます。
 その中から今日は2000年にノーベル化学賞を受賞された
 白川英樹さんのお話をしたいと思います。」

白川英樹さんは、現在
筑波大学の名誉教授をされています。

白川さんが受賞された理由は
伝導性ポリマーの発見と開発ということで、
これをパッと聞いてもさっぱりどういったものなんだか
検討もつかないと思いますけれども、
これはすごいことを発見されたのです。

それはどういったものかと言いますと、
電気を通すプラスチックなのだそうです。

そもそもプラスチックというのは
電気を通さないというふうに言われています。

電気を通さないので
飲み物を入れるペットボトルとか、
濡れたものを入れたりするビニール袋にも
プラスチックが使われているということです。

この白川さん、電気を通すプラスチックを
初めて作られたんですね。
これは今、世界中で役立っているそうです。

例えば、銀行のATMとか駅の切符の販売機の
タッチパネルの表面にこのプラスチックが使われています。

ここでみなさん「あ~あ~」って思われましたよね?!

あれです、あれ。

この他にも、静電気を帯びない写真フィルムや
電磁波を防ぐコンピューター用のスクリーンとか、
携帯電話の中の小さな電池などにも応用されているそうです。

「もともと白川さんは中学生の頃から
 将来は化学や物理の研究をしてそういうプラスチックを
 作りたいっていう夢があったんですって。
 中学の頃からですよ、すごいですね。

 そして今から29年前、1978年に
 電気を通すプラスチックっていうのを
 初めて作ったんだそうです。

 この電気を通すプラスチック、
 発明から20年以上経ってですよ、
 ノーベル賞受賞の知らせが届いたと。
 もう本当に白川さん驚かれたんだそうです。

 こういう意味でね、なんかこう、
 今週はノーベル賞のお話をさせていただきましたけれども、
 全世界で本当に人類のために役に立つ仕事をした方に、
 それをとても公平にね、評価して
 与えられている賞であるということから、
 世界的に権威がある賞だということなんですけれども。

 ほんとそういう意味ではもともとのね、
 ノーベルさんの意志がしっかりと受け継がれている、
 それも100年以上経った今でも受け継がれている
 っていうところが本当に素晴らしいし、
 そういった意味では素晴らしい賞なんだなっていうことを
 改めてね、感じました。」


~白川英樹博士ノーベル化学賞受賞記念特集~

<電気を通すプラスチック>


<日本人ノーベル賞受賞者>

[11/29] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「2005年、オーストラリアのマーシャル教授と
 ウォーレン医師にノーベル生理学・医学賞が贈られました。
 私たちにも身近な病気の原因を
 発見したことが評価されたんですが、
 それはどんな発見だったのでしょうか?」

マーシャル教授とウォーレン医師が
ノーベル生理学・医学賞を受賞した理由とは、
ヘリコバクター・ピロリ菌の発見と
胃炎、胃十二指腸潰瘍における役割の解明ということです。

80年代初めまで、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍というのは
ストレスや生活習慣が原因だと考えられていました。

しかし、胃潰瘍や胃炎の患者さんをよく調べた結果、
胃の出口に小さな細菌がたくさん集まり、
そこで胃の粘膜の炎症が起きている
ということがわかってきました。

それまで、胃には強い胃酸がありますので、
細菌は死滅して生きられないと思われていましたけれども、
このピロリ菌は胃酸にも負けずに増殖していたんですね。

1983年、こうしてマーシャル教授とウォーレン医師は
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の一つに
ピロリ菌の感染が引き金になることを明らかにしました。

この発見によってピロリ菌を除去する除菌治療が研究されて、
この結果、抗生物質でピロリ菌は除菌できること、
除菌によって胃炎や胃潰瘍が治る
ということを明らかにしました。

そして、コッホの三原則に則って
本当にピロリ菌が胃炎や胃潰瘍を引き起こす力があるのか
というのを検証するために、
マーシャル教授は自ら培養したピロリ菌を
自分のお腹の中に入れて胃炎や胃潰瘍になることで、
自分がですよ、それを証明したということです。

「胃炎とか胃潰瘍、十二指腸潰瘍っていうのは
 原因はやっぱり他にもいろいろあってね、
 ピロリ菌だけじゃなくてストレスから来るものも
 もちろんあるんですけれども、
 再発を繰り返すタイプだったり、
 治療してもなかなか治りにくいなぁ
 なんていうそういうものが
 原因がピロリ菌であることが多いそうですよ。

 なので、ちょっと心配だなぁなんていう方は
 検査されたほうがいいと思うんですけれども。

 このマーシャル教授、自らのね、体を犠牲にしてまで
 真理を追究したというその姿が評価されて
 このノーベル生理学・医学賞が
 贈られたということですね。」

<ノーベル賞の公式サイト>

<バリー・マーシャル(ウィキペディア)>

<ロビン・ウォレン(ウィキペディア)>

<ノーベル生理学・医学賞の受賞者>

[11/28] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今年のノーベル賞で話題になったのが
 地球温暖化問題に取り組んでいらっしゃる
 アメリカのゴア前副大統領が
 ノーベル平和賞に決まったというニュースです。
 実は、ゴアさんの前にも環境問題で
 平和賞を受賞された方がいらっしゃいます。」

環境問題に取り組んで
最初にノーベル平和賞を受賞したのは、
ケニア出身の女性環境保護活動家
ワンガリ・マータイさんです。

マータイさんが受賞のきっかけになったのは、
1977年から行っている「グリーンベルト運動」という
植林活動が評価されたことです。

この運動にはこれまでに延べ8万人以上が参加し、
植えた苗木は3000万本以上にもなるのだそうです。

こうした環境や人権に対する長年の貢献が評価され、
2004年、環境分野でも、アフリカの女性としても初めて
ノーベル平和賞を受賞しました。

このマータイさん、
2年前の国連の会合で演説したそうなのですが、
そのときに日本語のある言葉を
環境保護の合言葉として紹介して、
それが話題になったのだそうです。

その言葉はですね、
「もったいない」という言葉でした。

マータイさんはこの会合の前に来日したときに
「もったいない」という言葉を知って感銘を受けて、
世界に広めることを決意されたそうです。

マータイさんはこの日の演説で、

「『もったいない』は

 消費削減(Reduce)
 再使用(Reuse)
 資源再利用(Recycle)
 修理(Repair)

の4つの『R』を表しています」

というふうに解説されたのだそうです。

マータイさんは、

「限りある資源を有効に使って
 みんなで公平に分担しましょう。
 そうすれば資源をめぐっての争いである
 戦争は起きません。」

というふうに主張しました。

「『もったいない』って英語で何て言うんだろうなんて
 ふと思って辞典で調べてみたんですけれども、
 『What a waste!』
 なんて無駄遣いするんだとか、なんて無駄なんだ
 っていう意味合いなんでしょうね。

 確かに日本語の『もったいない』っていう言葉とは
 ちょっと意味が違っていて、
 確かにこういう言葉って他の国ではないのかもしれないって
 改めてね、感じたんですけれども。

 確かに『もったいない』って言葉を
 生まれてこのかた当たり前のように
 私たちは使ったり聞いたりしてますけれども、
 改めてね、考え直すっていうのもいいかもしれませんね。
 『もったいない』でいきましょう。」

<「MOTTAINAI」のサイト>


~ 管理人より ~

Reduce(ゴミ削減)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)

の「3R」に

Refuse(発生回避)
Repair(修理)

の2つを加えて「5R」と呼ぶこともあるようです。

みんなで実践しましょう! (^o^)丿

[11/27] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今から106年前、1901年の今日、
 ノーベル賞の第1回授賞式が行われました。
 それを記念してできたのが
 『ノーベル賞制定記念日』です。」

ノーベル賞の第1回授賞式は
1901年の今日、11月27日に行われました。
その後は毎年ノーベルさんの命日の
12月10日に行われているそうです。

平和賞だけはノルウェーで、その他の賞は
スウェーデンのストックホルムで行われています。

この授賞式の前後は「ノーベル・ウィーク」
というふうに呼ばれていて、
ストックホルムの街は連日お祭り騒ぎになるそうです。

受賞者はストックホルム大学で
英語で講演を行うそうですが、
ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんは
この英語でのスピーチが一番不安だったそうです。
スピーチの時間は45分もあったそうで、
そうでしょうね~。

授賞式では勲章や賞金が贈られますけれども、
ユニークなのはそれとは別に
「カエルの勲章」というのが贈られるそうです。
カエルというのはフロッグ(frog)のカエルです。
「ケロケロ」の。

もともとスウェーデン語には
失敗するということを意味する
「カエルになる」という言葉があるそうです。

そんなところから笑える失敗をした学生に
カエルの勲章が与えられていたそうですけれども、
その後は大きな業績をあげた研究者にも
与えられるようになっていったのだそうです。

そして1936年からはノーベル賞受賞者に
贈られるようになっていったということです。

このカエルの勲章を贈られた人には
さらなる活躍を祈る恒例の「カエル跳び」
という儀式があるそうで、
これは受賞者のまわりを正装した学生さんなどが
カエルのように、カエル跳びですね、
ピョンピョン飛び回る儀式なのだそうです。

「一番最初に平和賞だけはノルウェーで、
 その他の賞はスウェーデンのストックホルムで
 行われますっていうお話をしましたけれども、
 どうして平和賞だけがノルウェーで
 授賞式をするのかということは、
 平和賞を決めるのはノルウェーの国会が決めるようにと
 ノーベルさんご自身が遺言を残していたからなんだそうです。

 その理由としましては、
 スウェーデンとノルウェーが仲がいいということと、
 あとノルウェーの国会が平和を目指す活動をしていた
 ということが理由で、平和賞だけは
 ノルウェーで受賞式を行うということです。」

<ノーベル賞制定記念日(11.27)>

<ノーベル賞とカエル>

[11/26] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「人類に大きな貢献や発明をした人に贈られる賞の一つに
 ノーベル賞がありますね。
 世界的に権威のある賞でありますけれども、
 ノーベル賞の名前は知っていても
 詳しいことってなかなかね、よく知らないという方も
 いらっしゃるのではないでしょうか。
 そこで、今週はノーベル賞のお話をしたいと思います。」

ノーベル賞はスウェーデンの
アルフレッド・ノーベルさんによって創設されました。

ノーベル賞誕生の背景には
スウェーデンをはじめとする北欧の地質が関係してきます。

北欧の土は岩が多くて、開発のために工事をするときには
その硬い岩を砕く必要があったんですね。
そこでノーベルさんが考え出したのがダイナマイト。

ダイナマイトが発明される前から
爆薬というのはあったのですが、
それは液体だったために
少しの衝撃で爆発しやすくて
持ち運びが難点だったんですね。

そこで、この液体の爆発物をどうにか固体化できれば
この事故による死傷者が減るのではないかと、
ノーベルさんは持ち運んでも爆発しにくい
爆薬というのを作ることに成功して、
それの名前をダイナマイトと名付けました。

そのダイナマイトのおかげで
硬い岩を砕くことが簡単に安全にできるようになって、
工事はこれまでよりもスピーディーに、
そして規模も大きくなっていきます。

このダイナマイトの発明で
ノーベルさんは莫大な財産を築きます。

ところが、ダイナマイトのように
強力な爆薬が持ち運び可能となると、
今度は戦争で使われるようになってしまいます。

自分の発明が戦争の道具に使われて
多くの人の命を奪ったことに
深い悲しみを覚えたノーベルさんは、
亡くなる前に遺言を残しました。

その遺言には、基金を設立して
その利子を毎年人類のために最も貢献した人に
賞として与えるものとする、
というふうに書かれていました。

この遺言をもとに財団が作られて、
1901年からノーベル賞が与えられるようになりました。

賞は物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、
文学賞、平和賞の5つありますけれども、
その後、経済学賞というのが新設されまして
現在では6つの賞があるそうです。

「ノーベルさんは特許で巨万の富を得るんですけれども、
 それは人が死ぬことで得たお金だっていうふうに
 ずっと思ってらっしゃったそうで、
 ダイナマイトを発明したことを
 ずっと後悔していたんだそうですね。

 なんかちょっとね、
 グッとくる切ない賞なんですけれども。
 そんなわけで、今週はノーベル賞のお話を
 したいと思います。」

<ノーベル賞(ウィキペディア)>

<アルフレッド・ノーベル ~Invest in Sweden Agency~>

[11/23] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「芸能界で昔からおしどり夫婦と呼ばれているご夫婦、
 たくさんいらっしゃいますけれども、
 今日はそのお話です。」

芸能界のおしどり夫婦はたくさんいらっしゃって、
例えば榊原郁恵さんと渡辺徹さんとかね、
とっても素敵なご夫婦ですけれども、
今日は愛川欽也さんとうつみ宮土理さんご夫妻の
お話をしたいと思います。

お二人は2年前の「いい夫婦の日」に
ベストパートナーに選ばれたそうです。

そのときうつみさんは、

「キンキンは公私にわたって私をずっと守ってくれました。
 だから私がみなさんからよくパワーがあるね、
 元気があるねって言われるのは
 キンキンがいてくれるおかげです。」

このようにコメントされたのだそうです。

その後インタビューで夫婦円満の秘訣を聞かれたときに、
お二人は3つの条件をあげられたそうです。

1つめは、お互いおしゃべりである。

これ、なんか「おしゃべり」っていう表現が素敵ですよね。
夫婦の会話、コミュニケーション、
ほんとに大切だということでおしゃべりをされるそうです。

2つめは、おしゃべりはおしゃべりでも
それをいちいち全部聞かない。

愛川さんはお互いの言うことを
全部受け止めていたら大変だと、
夫婦円満の秘訣はおしゃべりだけれども
5割以上は聞かない、
もちろん大事な話はしますけれども
そうじゃない話は聞かないと。
それぐらいの気持ちが必要だと。

聞かないっていうのはきっとなんか
「もう、うるさいなぁ」っていうことではなくて、
きっとなんか聞いてるような感じで
聞いてない感じなんでしょうね。
お返事されているけれども
なんとなく受け流しているって感じなんですかね。

そして、3つめですけれども、
小さな「ありがとう」を毎日伝える。

うつみさんは毎日どんな小さなことでも
「ありがとう」の言葉を必ず伝えるようにしているそうです。
素敵ですね。

小さな「ありがとうラブレター」を書いて
引き出しにしまっておいたりしているそうです。

「なんて素敵な方なんでしょう。
 このEメールが便利な御時世に
 手で書いてこのラブレターをね、
 それももう結婚30年ですって。
 連れ添った相手にラブレターを書くなんて
 とってもすばらしいじゃないですか。

 この愛川さんうつみさんご夫妻、
 来年で結婚30年ということで
 真珠婚式を迎えられるんですって。
 すごい素敵ですね。

 私たちもね、なんかこの愛川さんとうつみさんみたいに
 真珠婚式を迎えられるぐらいなんか
 頑張っていきたいなっていう気になりました。」

<熟年おしどり夫婦に学ぶ「夫婦円満」の秘訣>


~ 管理人より ~

杏樹さんご夫妻も銀婚式、そして真珠婚式を
無事に迎えられるようお祈り申し上げます。

いつまでも仲良く、楽しくお過ごしください。

[11/22] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今日(いい夫婦の日)は結婚記念日という方、
 そして今日これから入籍しようと思ってらっしゃる方、
 どうぞいいご夫婦になってくださいね。
 おめでとうございます。」

この「いい夫婦の日」は今から19年前、
1988年に余暇開発センターが
夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを
提案したことで制定されました。

さまざまな視点から夫婦のあり方を
見つめるための日なのだそうです。
なんかいい日ですね。

この「いい夫婦の日」のキャンペーンは
7年間にわたって行われて
ひとまず区切りがつけられたのだそうですけれども、
その後、ファッションやアパレル関連業界による
「いい夫婦の日」をすすめる会というのが誕生して、
毎年この「いい夫婦の日」に合わせて
いろいろなイベントが行われるようになりました。

「夫婦感謝の日」というのもあるそうです。

みなさんご存知ですか?

これは兵庫県姫路市が1998年から
まちおこしイベントとして始めたものだそうで、
毎年2月2日を「夫婦感謝の日」というふうにしています。

「2月2日の『夫婦感謝の日』は
 私は知りませんでしたね。

 でも、11月22日が来るとなんとなく
 『あっ、なんか今日はいい日にしなきゃ』
 なんて気がしますけどね。

 みなさんいい夫婦の定義なんていうのはございますか?
 ちょっといろいろ考えてみたんですけれども、
 気にしていることは、例えばお互いにね、
 パートナーが心地よく感じられる空間をつくる、
 嫌がることはしないとか、
 嫌がることを頼まない。
 あとは、感謝の言葉とか、素直に謝るとか、
 信頼する、尊敬する、でも依存はしない、
 そういうこととか。

 私、結婚当初なんですけれども、
 うちの主人がね、私に言ってくれた言葉で
 『できるほうができることを
  できるときにすればいいじゃないか』
 というふうに言ってくれたんですね。

 お料理もお洗濯も家事も何でもですけれども、
 一生懸命、一生懸命仕事も家事も頑張んなきゃって
 私が思いがちだったのでものすごい気が楽になって、
 逆になんかできるだけのことはしようと
 思えるようになって。

 そんなこんなで10年目に入ったんですけれども、
 こういうなんか大きな心でね、
 お互いにね、支え合ってくれてるとなんかこう
 うれしいんじゃないかなって思います。
 みなさまいかがでしょうか?」

<いい夫婦の日って何?>

<夫婦の日~2月2日夫婦感謝の日~>

↓ (注)PDFファイルでちょっと重いです

<「いい夫婦の日」に関するアンケート調査~明治安田生命~>

[11/21] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「小説家、新田次郎さんの作品に『芙蓉の人』があります。
 これはあるご夫婦のことを描いた実話をもとにした作品です。
 今日はそのお話をしたいと思います。」

『芙蓉の人』は明治28年、富士山の山頂で
初めて冬に気象観測を行った気象学者、野中到さんと
その奥様千代子さんを描いた小説です。

天気予報は明治17年に始まりました。
しかし、なかなか当たらなかったみたいですね。

その原因を、野中さんは
高いところに気象観測所がないからだということで、
日本で一番高い富士山の山頂に
観測所をつくることを考えました。

野中さんは富士山に観測所をつくることを
国に提案しました。
しかし国は、

「いきなりそんな危険なところへ観測所は建てられない。
 まず民間の誰かがその可能性を
 実証しない限りは実現は無理だ。」

というふうに答えたのだそうです。

そこで野中さんは、それならば自分が
実証しようではないかと自らの資産を投売って
富士山に観測所をつくられました。

そして明治28年10月、
奥様の千代子さんと一緒に初めて冬の富士山頂での
気象観測に成功したのだそうです。
そして1日12回も気象データを送り続けました。

でも、今から100年以上も前の時代で
今のような設備もなくて、
マイナス10度以下の世界での活動というのは
本当に厳しかったそうです。

そんな中、野中さんが病に倒れてしまって
観測を断念しました。
そして、その明治28年12月下旬に
野中さんご夫妻は山を降りる決断をしました。

やがて大正時代になりまして、
当時の最新の設備を備えた新しい観測所が
国によってつくられたのだそうです。

野中さんご夫妻も綿密な計画を立てて
再び富士山に登る準備を始めたそうですけれども、
大正12年、悪性のインフルエンザで奥様の千代子さんが
52歳で亡くなってしまったのだそうです。

「こうして野中さんご夫妻の2度目の観測というのは
 実現しなかったんですけれども、
 この夫妻のおかげで今の日本の気象観測というのは
 大きく発展したんですね。」

<苦難と誇り刻んだ頂~本よみうり堂~>

『芙蓉の人』(新田次郎著・文春文庫)

[11/20] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「『夫婦円満の秘訣は何ですか?』と質問されたら
 みなさんはどうお答えになりますか?
 今日はそんな夫婦円満の秘訣についてのお話です。」

あるアンケートで夫婦円満の秘訣を質問したところ
こんな結果が出ました。


<第5位>

 相手のことを干渉しすぎない


「なんかいい意味でしすぎないっていうのが
 いいですよね。
 しなさすぎてもなんかお互いに
 勝手なことをしそうになるので、
 やっぱりなんだろうね、
 自分から細かいことを聞くんじゃなくて
 相手が話しやすい環境で話を聞いてあげる
 っていうのがいいのかなぁ。」


<第4位>

 おいしい食事


「お食事を一緒に作ったり食べたりすることで
 会話が生まれてくると。
 昔、滝田栄さんとお料理番組をご一緒してたことが
 あったんですけれども、滝田さんが
 『おいしい料理のできる女性になるんだよ、杏樹』、
 『おいしい料理があれば男は必ず帰ってくる』とか言って
 貴重なアドバイスをいただいたことを思い出します(笑)」


<第3位>

 感謝


「いつもお互い感謝の気持ちを忘れない。
 自分がもらってうれしい言葉っていうのは
 パートナーにもかけてあげたいって思いますよね。」


<第2位>

 思いやり


「なんかその、思いやり思いやりって思うよりも先に
 たぶん相手の存在そのもを敬うことが
 大事なのかもしれないですね。
 敬うと自然に思いやりって
 出てきちゃうんじゃないかしら。
 なんかそんなふうに感じたりするんですけれども。」


<第1位>

 会話


「お互いずっと一緒にいるから
 言わなくてもわかるんじゃないっていう
 そういう考えがどんどん夫婦間の会話が少なくなって
 距離を作ってしまうんですね。
 奥さんが旦那さんに話したいことがあったり、
 また、旦那さんが奥さんに話したいことがあっても
 『疲れているからまた明日にして』なんて
 言ってしまうことってありますよね。
 これダメみたいですよ。
 やっぱりさきほどの4位のお食事を共にする
 っていうことで会話も生まれますから、
 そういった意味では一石二鳥かな。」


「あと、私はこの1位から5位の全部賛成なんですけれども、
 その他に『ありがとう』ももちろん大切なんですけど、
 『ごめんなさい』っていう言葉ってそれ以上に
 大事じゃないかって思うことがあるんですよ。

 けっこう『ごめんなさい』ってね、
 言えそうで言い辛いです。
 それをあえて言うことで
 やっぱり深まるんじゃないですかね。

 そんなわけで、また明日夫婦のお話しましょう。」

<夫婦円満の秘訣ベスト10発表!!~All About~>

<家庭円満・夫婦円満の秘訣>

[11/19] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今週の木曜日、11月22日はその語呂合わせから
 『いい夫婦の日』というふうにされています。
 この日に入籍された方とか、
 また、今年される予定の方っていらっしゃいますか?
 結婚記念日にいい日ですよね、とっても。
 そんなわけで、今週は夫婦のお話をしたいと思います。」

よく仲の良い夫婦のことを鳥のオシドリに例えて
「おしどり夫婦」と言いますけれども、
オシドリがカップルでいるのは
秋から春にかけての約半年間だけなのだそうです。

それはどうしてかと言いますと、
春になるとメスは卵を産んで子育てに専念するのですが、
オスは子育てには参加しないのです。

それで、子供たちが育って独り立ちすると
メスのオシドリは新しいパートナーが来るのを待ち、
また秋になると新しいオシドリ夫婦が誕生するのだそうです。

「ちょっとびっくりしませんか?
 オシドリの一生はだいたい20年ぐらいなんですって。
 で、年の数だけパートナーの数がいるんですって。
 ちょっとびっくりでしたね(笑)
 こういうオチがあるとは、つゆ知りませんでした。」

今週はこんな感じで夫婦にまつわるお話をいろいろと
させていただこうと思っているんですけれども、
今日は夫婦を表す言葉というのを
いくつかご紹介したいなと思います。


イギリスの推理作家、アガサ・クリスティの言葉。


 女性にとって最良の夫は考古学者に決まっています
 なぜなら妻が年をとればとるほど
 夫が関心を持ってくれるからです


「もうこれはすごくイギリス人らしいジョークの表現ですね」


イギリスの小説家、サンセット・モームの言葉。


 良い妻というのは、夫が秘密にしたいと思っている
 些細なことをいつも知らぬふりをする
 それが夫婦生活の礼儀の基本である


「なんかこれはなかなかまともな感じでね、
 なんかわかる気がする言葉ですね。」


「そこで、僭越ながら今日はですね、
 鈴木杏樹の夫婦を表す言葉を考えてきました。」


 パートナーは鏡です
 パートナーの言動が冷たいなぁと感じたとき
 その前に自分が先にパートナーを思いやる気持ちを
 忘れていることが多い


「ちょっと考えてみたんですけれども
 いかがでしょうか?

 これは私が、もう今10年目なんですけれども、
 結婚生活においてですね、
 忙しくても疲れてても気をつけなきゃいけないなって
 思っていることなんですね。

 そんなわけで、お粗末さまでございました。」


<11.22「いい夫婦の日」>

<オシドリの生態>

<夫婦についての名言>