[2/27] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今週は音楽の楽しみ方の
 移り変わりについてお話ししています。
 先週の蓄音機から音を聴くというスタイルの
 いろいろな移り変わりをご紹介してまいりましたが、
 音といえば、やはりラジオ。
 みなさまに聴いていただいている私たちとラジオ、
 このお話をしたいと思います。」

1920年、アメリカでラジオ放送が開始されて、
日本でもその5年後にラジオ放送が始まりました。

その放送を聴くために
いろいろなラジオがつくられました。

例えば、鉱石やゲルマニウムを使ったラジオです。

これらのラジオは電池のいらない
ラジオだったのだそうです。

ラジオの電波を見つけて
その電力だけで聴くことができました。

ただ、イヤホンなどで一人でしか聴けない
タイプのラジオだったということです。

その後、1928年に真空管式ラジオ
というのが誕生します。

この真空管ラジオの登場で
スピーカー付きのラジオが生まれたそうです。

これまで一人でしか聴けなかったラジオが
家族みんなで聴くことができるようになった、
これがすごく大きな変化だったそうです。

しかし、その真空管ラジオというのは
高い電力を必要としていたので、
電池では動いていなかったのです。

せっかく真空管ラジオの登場で
みんなで聴くことができて
ラジオが身近にはなったけれども、
持ち運ぶ便利さというのは
まだその当時はなかったということです。

その後トランジスタが開発されます。

トランジスタは真空管と比べると超小型で
電池で聴くことができたので、
車の中とか海辺などで外でも聴けるようになって、
ラジオが便利でさらにもっと身近なものに
なったのだそうです。

その後ラジオというのはポケットに入る
小型サイズのものが開発されたり、
進化していきます。

また70年代には海外のラジオ局の放送も
聴くことができる高性能ラジオというのが登場して、
一大ブームになったそうです。

その後、90年代に入りますと
AM放送もステレオになりまして、
それに対応したラジオというのが登場しました。

「私ほんとにちっちゃい小学校とか中学校の頃から
 ラジオよく聴いてましたけれども、
 なんかラジオのいいところって、
 ラジオはいつでもどこでも
 聴くことができるっていう、
 なんかそこがいいとこだなって思います。

 この放送は、この番組の放送は朝ですけれども、
 深夜放送とかね、よく聴いてましたよね。

 『早く寝なさい』なんて
 母に怒られながらもよく聴いてました。」

<ラジオ(ウィキペディア)>

<ラジオ受信機~ラジオ工房~>

[2/26] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今週は音楽の楽しみ方の
 移り変わりをお話ししています。
 今日はデジタルオーディオプレーヤーの
 お話をします。」

蓄音機から始まった録音技術ですが、
100年以上の時を経て
今やすっかり主流となっているのが
デジタルオーディオプレーヤーです。

蓄音機で音を再生していた時代。

その後レコードをレコードプレーヤーで聴いていた時代。

そして、カセットテープとカセットプレーヤーで
録音と再生を楽しんでいた時代。

それがCDが生まれて
音がデジタル化される時代に突入して、
そして90年代には昨日お話ししましたMDが生まれて、
もっとそのデジタル化された音を
簡単に録音、再生できるようになって、
昔のカセットテープのように
自分の好きな曲ばかりを集めて
より便利に楽しめるようになりました。

ところが、2000年に入ってさらに手軽で便利な
デジタルオーディオプレーヤーというのが登場します。

正確にはCDもMDもデジタルですので、
CDプレーヤーもMDプレーヤーも
デジタルオーディオプレーヤーというものに
含まれるのですけれども、
今主流のデジタルオーディオプレーヤーと
呼ばれているものは、
フラッシュメモリーとか小型ハードディスクといった
記憶媒体を使った音楽プレーヤーのことを示しています。

これらのデジタルオーディオプレーヤーは、
それぞれのプレーヤーのフラッシュメモリーや
ハードディスクなどのその記憶媒体の容量によって
録音できる曲数に幅があります。

「よく何ギガとかっていうふうに言うんですけどね」

それでも何百曲とか何千曲とかという単位なので、
小さな小さな携帯用のデジタルオーディオプレーヤー1つで
とにかくもうたくさんの曲が録音できて
再生することができます。

近頃では携帯電話にも
デジタルオーディオプレーヤーの機能が備わっていて、
簡単に音楽をダウンロードして着信音にすることもできて、
そして、自分の好きな音楽を携帯電話でも
聴くことができるようになりました。

音がデジタル化されて
圧縮して記憶できるという技術のおかげで、
記憶媒体の発達とともに音楽プレーヤーも
どんどん進化しています。

「それこそ毎年毎年こういう電気屋さんに行くとね、
 オーディオプレーヤー、
 デジタルオーディオプレーヤーって
 どんどん小さくなってコンパクトになって、
 そして見た目もおしゃれになってきて
 進化を続けています。

 これから先音楽を楽しむっていう姿って
 どんなふうになるのかなっていつも思います。

 なんか私がおばあさんになったとき、
 私どうやって音楽聴いているんだろうって、
 何となくそういうふうに感じたりします。

 ということで今日は
 デジタルオーディオプレーヤーのお話をしました。」

<デジタルオーディオプレーヤー(ウィキペディア)>

『こんなステキなにっぽんが』

鈴木杏樹さんのテレビ出演情報です。


 <番組名>

   こんなステキなにっぽんが
   「幸せ願う つるし飾り~静岡県東伊豆町~」

 <NHK・BS2> → 詳細はこちら

   2009年3月1日(日) 5:30~5:55 (早朝)

 <NHK・教育> → 詳細はこちら

   2009年3月2日(月) 14:00~14:25


その他のチャンネルはNHKのサイトにてご確認ください。

<NHKオンライン>

[2/25] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今週は音楽の楽しみ方の
 移り変わりをお話ししています。
 今日はMDのお話です。」

MDは「ミニディスク(MiniDisc)」の頭文字です。

四角いケースに直径64mmの
光磁気ディスクが入っています。

このディスクはしっかりと保護されていますので
傷や汚れがつきにくく、
カセットテープのようにテープがからまる
というような心配もありません。

録音時間ですけれども、
74分と80分の2つのタイプがあります。

最初は60分のものもあったのですけれども、
60分と74分のディスクは
基本的に同じ構造をしていて、
手間やコストという点ではどちらも同じということで、
同じ構造であるなら少しでも録音時間が
長いほうがいいのではないかと、
そのようなことで60分タイプは
姿を消していったのだそうです。

MDの登場は、カセットテープに替わるものを
ということでソニーが開発して、
1992年にMDの第1号機デッキが発売されました。

カセットテープがアナログに対して、
MDはデジタル。

なので、MDというのは
高い音質が安定して得られる、
巻き戻しや早送りが瞬時にできる、
簡単に曲順などの編集ができる、
そしてほこりとか汚れ、変形などによって
音質が悪くなる心配がほとんどない、
雑音もない。

そして、何よりカセットテープより
小さくてコンパクト。

そのような優れた点が多くて
あっという間に人気になったそうです。

ところが、今お話ししましたとおり、
MDのそのデジタル化された音源というのは、
カセットテープと違って
録音再生を繰り返してもまったく劣化しないので、
当時のレコード業界というのは
戦々恐々としていたのだそうです。

どうしてかと言うと、1枚のCDから
何枚もMDでダビングすることができるから、
CDが売れなくなってしまうのではないか、
ということです。

そこで、著作権の法律なども
整備しなくてはならなくなって、
時代とともに整備されています。

「MDが出たときってほんとにうれしくって。

 カセットテープの時代って
 私ほんとにたくさん音楽を録音して
 ウォークマンみたいなのもので聴いていたので、
 またそのMDで自分で音楽編集して
 楽しめるっていうのがすごくうれしくて、
 たくさんMDもあるんです、うちに。

 もう今どんどん時代が進化していってますから、
 そのMDたちもなかなか最近
 聴かなくなってしまいましたけれども。

 たまにはね、ちょっと
 聴いてあげたいなって思います。」

<ミニディスク(ウィキペディア)>

[2/24] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「今週は音楽の楽しみ方の
 移り変わりについてお話ししています。
 今日はCDのお話です。」

CDは「コンパクトディスク(Compact Disc)」の
頭文字です。

音をデジタル化して録音、
そして再生する方式を用いた
レコードのようなものです。

CDの裏面を見ますと
鏡のようにピカピカしていますけれども、
そこに光を当ててその反射の具合によって
音を読み取ります。

光を使うことから光学ディスクと呼ばれています。

CDプレーヤーの誕生は1982年です。

それに合わせて音楽の世界では
レコード盤からCDへと移り変わりを始めます。

この年LPレコードだけではなく
CDでも発売されたのが、
ビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』、
そして大瀧詠一さんの『A LONG VACATION』
などだそうです。

「懐かしいですね」

この時代、同じアルバムでもLP盤と、
そしてCDの2種類を買ったという方も
いらっしゃったそうです。

CDの発売から4年後、
日本ではついにCDがレコードを抜いて
シェア50%を超えました。

1988年には8cmシングル、

「ちっちゃいCDありましたね」

8cmシングルの発売が始まって、
発売1ヶ月で200を超える
シングルCDが発売されました。

こうしてCDの普及に伴い、
昭和の音楽をリードしてきたレコード盤も
その表舞台から徐々に姿を消すことになりました。

でも、あのレコード盤独特の音は
熱心な音楽ファンから支持されて、
音楽をつくる側の中にもあえてレコード盤の音に
こだわっているという方もいらっしゃって、
レコード盤は完全には姿を消していません。

「今日はCDのお話を
 させていただきましたけれども、
 レコード盤とかカセットタイプのもので
 アルバムなんかを買っていた方、
 自分の昔の思い出の曲とかって、
 アルバムってあるじゃないですか。

 で、それらがね、
 CD化されているものもありますよね。

 今のうちにね、買いそろえておかないと、CDで。

 需要がないとね、どんどんCD自体も
 廃盤になってっちゃうんですよ、
 その昔のって。

 こないだ私たち夫婦がビートルズのね、
 ある曲が買いたくてCDを探したんですけれども、
 そのアルバムはもう廃盤になってたんです。

 ビートルズ全集みたいなのを買わないと
 その曲が入ったCDが買えなかったんですね。

 なので、この放送を聞いて
 『あぁ、なんか昔懐かしい自分の思い出の
  アーティストのアルバムとか
  なんか聞いてみたいなぁ』
 なんて思った方、今のうちにCDで
 そろえておいたほうがいいと思いますよ。」

<コンパクトディスク(ウィキペディア)>

[2/23] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「先週は蓄音機から始まった音楽の録音機械の
 移り変わりをお話させていただきました。
 今週は先週に引き続きまして、
 音楽の楽しみ方の移り変わりを
 お話ししたいと思います。」

初日の今日は、最近よく耳にする
アナログとデジタルのお話を
させていただこうかと思います。

アナログというのは
昔からの蓄音機などと同じように、
音そのものを直接電気信号に変えて
送っているもののことを言います。

これは音を直接電気の強弱に変えて送っているので、
例えばテープレコーダーで録音するときは
その音の長さ分のテープが必要となります。

つまり、30分間の音を
カセットテープに録音しようとすると、
30分間テープを回し続けなければいけません。

ところが、デジタルというのは
音をいったん細かく数字の電気信号に変えて、
それを組み立て直して音を再生している
というのがデジタルなのです。

だから音を圧縮して記録することができるので、
長時間の音でも短時間で録音することができて、
また容量もアナログに比べて多く録音できるのです。

「例えば、なんか私なりの例え話、
 イメージで聞いてくださいね、みなさん。

 袋に入ったポテトチップスって
 よく売ってますよね。

 ジャガイモそのものをスライスして
 それぞれの形のまま油で揚げて
 それを袋に入れています。

 ポテトチップスのサイズは
 自然に大きいものもあれば
 小さいものもあったり形もさまざまですよね。

 それらを袋に入れようとすると
 やっぱり袋も準じて大きい袋になります。

 つまり、ありのままの姿を
 そのまま受け入れたという感じ。

 それに比べて筒状の容器に入った
 成形されたポテトチップスってありますね。

 一度そのジャガイモ自体を
 細かく粉砕して形をきれいに整えて
 同じ形のポテトチップスにしています。

 それらはきれいに重ねられてスマートに
 筒状の容器に入れられていますよね。
 よりコンパクトに、持ち運びやすいというか。

 袋入りのポテトチップスがアナログ、
 筒状に入った、スマートに重ねられて
 入れられているポテトチップスが
 デジタルみたいなイメージで
 とらえていただけるといいなぁって思います。

 最近よく耳にするアナログとデジタルの違い、
 なんとなくおわかりいただけましたでしょうか?

 明日も音楽の楽しみ方の
 移り変わりについてお話しします。」

<アナログとディジタル>

[2/20] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「レコード盤は録音よりも
 再生する道具として確立されると、
 それに代わる録音機が
 どんどん開発されていきます。
 今日はそのお話をします。」

声や音楽を録音する手段として、
磁気を使ったテープに音を記録する方式が
19世紀から研究されていました。

そんな中、日本では1950年、
昭和25年に磁気テープ、
いわゆるオープンリールを使った
録音機の第1号機が誕生しました。

しかし、当時の値段は16万円。

その当時は銭湯の料金が6円、
そしてかけそば1杯のお値段が
15円の時代だったということなので、
値段が16万円ととても高くて
一般的には買えなかったそうです。

重さも35kg以上もあったということなので、
主に裁判所とか警察とか官庁などで
使われていたのだそうです。

そんな中1962年に
オランダのフィリップス社がカセットテープと
カセットレコーダーの開発に成功しました。

その後日本でもカセットテープが誕生していきます。

それでも当初は会議の録音とか語学の勉強などで
使われることが主流だったそうです。

その後カセットテープはどんどん開発されて、
70年代からは手軽で使いやすい録音ソフトとして
レコードを録音したりラジオ番組を録音する
エアチェックなど広く使われるようになりました。

さらに、子供とかお年寄りでも簡単に
録音と再生ができるテープレコーダーが登場して、
幅広い層に支持されました。

そして79年、1979年には
歩きながらでもカセットテープを聴くことができる、
ポータブルカセットプレーヤー、
ウォークマンが誕生して、
ヘッドフォンをつけて歩く姿というのが
世界中で大流行しました。

「よくみんなヘッドフォンつけながら
 大声で話したりしてましたよね(笑)
 なんか懐かしいです。

 カセットテープといえば、
 やはり好きな人へのプレゼントとか
 つくったんじゃないですか?

 私もそういったようなカセットテープを
 男の子にもらったことありますけれども。

 例えば彼女とドライブ行く前日に
 一生懸命120分テープのね、
 カセットテープにたくさんの曲を録音して、
 もう何時間もかけてね。

 で、当日車でかけて
 なんかいい感じになったりとか、
 なんか懐かしいですね。

 今でも私、カセットテープって、
 プレーヤーももちろんありますし、
 大事においてます。

 なんか捨てられないですよね。
 なんかね、大事、とっても大事ですね。」

<コンパクトカセット(ウィキペディア)>

<懐かしのカセットテープ博物館>

[2/19] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「レコード盤の登場によって
 音楽は生活の中に大きく浸透しました。
 レコード盤に針を乗せるだけで
 手軽に再生できる便利さから
 世界中に広まりました。
 今日はその続きです。」

日本で最初のレコード会社は1910年、
明治の43年に誕生しています。

コロンビアミュージックの前身である
日本蓄音機商会が設立され、
第二次世界大戦後の1951年には
国産第1号のLPが発売されています。

とは言いましても、
まだまだステレオ本体がとても高価で
レコードの値段も高かった時代、
通常のレコードよりも安く生産できる
レコードというのが誕生するのです。

それがソノシートというレコードです。

通常のレコード盤と違ってとても薄くて
ペラペラと曲げることができるほど柔らかくて、
よく雑誌の付録などに利用されていました。

「色がついていましたよね、赤色とか緑色とかで。
 カラフルであのビニール材質っていうのかなぁ、
 あの透き通ったレコードですね。」

もともとはフランスで開発されたもので、
フォノシートというふうに呼ばれています。

このフォノシートというのがどうして
最初にご紹介しましたソノシートというふうに
呼ばれるようになったかと言いますと、
それは朝日ソノラマという出版社が
子供向けの絵本にその物語の主題歌を録音した
フォノシートをつけて販売したところ爆発的にヒットして、
一般的に朝日ソノラマさんのソノシートというふうに
呼ばれるようになったのだそうです。

ですから、ソノシートは朝日ソノラマの
登録商標ということだそうです。

朝日ソノラマ以外で制作したフォノシートには
別の名前がつけられているそうです。

例えば、コロンビアレコードなら
コロシートと言ったのだそうです。

そして、ビクターさんは
ミュージックブックと言ったりとか、
それぞれ独自の名前が
つけられていたそうですけれども、
今では一般的にソノシートという呼び名が
定着しているようです。

この材質がビニールというか、
フィルムでできていてとても柔らかいので
落としても割れる心配はなかったのですけれども、
変形することが多かったそうです。

「レコード盤自体が衰退していく中、
 ソノシートの生産も日本では2005年に
 生産が中止されたということで。

 4年程前のこと、だからずっと
 ソノシートって存在してたんだって、
 そのことに驚きました。

 子供の頃はほんとに本の付録によくついていてね、
 楽しんで聴いていたのを覚えています。
 懐かしいですね。」

<ソノシートとは?~CDJournal.com~>

<ソノシート(ウィキペディア)>

[2/18] 『鈴木杏樹のいってらっしゃい』

「昨日は、最初の録音機である蓄音機が
 シリンダー方式から円盤型へと移り変わり、
 それがレコード盤の始まりになった
 というお話をさせていただきました。
 今日はちょっぴり寄り道して
 番外編のお話をします。」

音響メーカーの1つにビクターがあります。

ビクターのマークといえば、
耳は黒で全身は真っ白のワンちゃんが
ラッパの形をした蓄音機のスピーカーの前に座って
何かを聴き入っている姿というのが有名ですよね。

このワンちゃんですけれども、
名前はニッパーと言います。

フォックス・テリアという種類の犬だそうです。

このニッパーがビクターのマークとなったのには
理由があります。

この絵の原画は1889年、イギリスの画家
フランシスによって描かれました。

このフランシスという方のお兄さん、
マークがとてもかわいがっていたのが
ニッパーだったのです。

ところが、マークが突然この世を去ってしまったため、
この画家のフランシスはマークの息子さんとともに
ニッパーも一緒に引き取ることにしたのだそうです。

ある日フランシスは家にあった蓄音機で
以前録音したお兄さんのマークの声を聞かせたところ、
犬のニッパーはスピーカーの前で
不思議そうな顔をしながらも
じーっと耳を傾けていたのだそうです。

ニッパーは懐かしい主人マークの声に
聞き入っているような姿だったそうです。

そのニッパーの姿に心打たれたフランシスは、
すぐに筆を手にしてその様子を描きました。

この亡き主人の声を懐かしそうに聞いている
ニッパーの姿を描いた絵を見た
円盤式蓄音機の発明者ベルリナーは感動しました。

そして、ベルリナーはこの名画を
そのまま商標として1900年に登録しました。

それ以来この由緒あるマークはビクターの商品に
印されるようになったのだそうです。

「最初にフランシスが描いたときの蓄音機は
 シリンダー式だったんですって。

 その後円盤式に描きかえられたというか、
 そういうことなんですって。

 そしてその蓄音機には名前がついていてね、
 『His Master’s Voice』っていう、
 『彼の主人の声』っていう、
 そういうタイトルをつけられたということです。」

<ビクターマークの由来>

<ニッパーの壁紙&スクリーンセーバー>

<Nipper Shop ニッパーショップ>